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ミカ天部活動

日々作ったお菓子と部員ひとりなクラブ活動を記録していきます。

2024'05.19.Sun
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2012'02.05.Sun
フロランタンが大好きです。
でも正直、サブレ生地じゃなくもっとしょっぱい生地の上に乗ってたらいいのになぁ。
って製菓学校の友達に話したら「自分で作ってみたら?」って。
そりゃそうなのでした。
食べたいなってお菓子がないなら、自分で開発してみればいいんだ!
そんなわけで、パート・ブリゼの上にヌガーを乗っけてみたり、いろいろやってみてたんです。
ところがそんなある日。
私が試行錯誤して作ろうとしているお菓子が既に存在するということを知ってしまいました。
フィユタージュの上にアーモンドヌガーを乗せて焼いて、フランボワーズのコンフィチュールを挟んであるという…

なんつー!なんつー!
欲望のままやりたい放題!


なお菓子じゃないですか?
ただ、問題はそんなお菓子が売ってるのを見たことがないということです。
何処に売ってるの?と製菓学校の友達に尋ねたのはディズニーシーでアトラクションに並んでるとき。
(ディズニーシーでもお菓子のことで頭がいっぱいな人たちです)
そして答えは「買うなんて言ってないで、自分で作りなさいって!」

そりゃそうなのでした。
で、作りました。
IMGP0817.jpg

キャレ・アルザシアン(carré Alsacien)「アルザスの四角」という意味のお菓子。
「キャレなんとか」って言ったら四角いお菓子です。「パレなんとか」つったら丸いお菓子なんですな。
私はこのお菓子のために、自宅では初めてフィユタージュをデトランプを練るところからすべてやりました。2日がかりでした。
フランボワーズのコンフィチュールはフランボワーズブリゼを煮て作りました。
カットしたら小さな焼き菓子なのですが、本当に手間と技術両方が必要な、大変な大変なお菓子です。
どおりで近所のお菓子屋さんじゃ売ってないわけだ…

で、お味なんですが。
それはもう。
言わずもがな。
味見する前は「コンフィチュールが邪魔じゃないかな?」と予想していたのですが、いやいやそんなことはありません。
フィユタージュとヌガーとコンフィチュール。
すべて意味があってひとつになっている、アルザス伝統の味。
美味しいです。
(この後で「挟むとき下になるフィユタージュはもうちょっとしっかり焼きこむべきだった」と知ることになるのですが。)

まあ、頑張って作ってみたのですが正解がわからないのが悲しいところ。
近場で売っているお店がないか調べていたら、ありました!
横浜市青葉区のPUISSANCE(http://www.puissance.jp)。
キャレ・アルザシアンを食べたい一心で、私は早速PUISSANCEを訪ねました。

このお店、狭い。

すごい。


圧倒的!

ドアを開けるとショーケースにはショコラやコンフィズリーがいっぱい。
窓側の棚はタルト・焼き菓子・ヴィエノワズリがみっしりぎゅうぎゅうに並べてある。
メインのショーケースには生菓子が咲き乱れ、壁面は手作りのコンフィチュールやコンポートがヤバイくらい堆く積まれている。
狭い空間に信じられない密度で「フランスの菓子屋」が存在してる。
販売の女の子もショーケースの前で一心不乱にパート・ド・フリュイの仕上げにかかってる。厨房を覗くと、クマさんみたいなシェフがガンガンお菓子仕込んでる!ちょっと、もう既にぎゅうぎゅうなのに、そんなに仕込んで何処に並べるつもりなのよーっ!!

PUISSANCEって英語だと「POWER」て意味なんですって。
お菓子屋さんには不似合い?ってかんじですが、うん。パワフル極まりないお店です。

そして待望のキャレ・アルザシアンですが、先に断っておきますが写真がありませぬ。申し訳ありませぬ。
こちらのキャレはしっかりと焼きこまれていました。コンフィチュールは控えめで、ほろ苦さと香ばしさが全面に押し寄せてくる「男のキャレ・アルザシアン」。
生地の旨さが胸のど真ん中にどーんと伝わってきます!
ちなみにバターが滴るようなクロワッサンも絶品でございました。
また食べたい…じゅるる。

このPUISSANCEのシェフが修行していたのが東京都世田谷区のオーボンヴュータン(http://www.cakepia.info/shop/recommendation/au_bon_vieux_temps/)。
全然お菓子屋さんに詳しくない私でもオーボンヴュータン、河田勝彦シェフは知ってる!
巨匠だよ!ミスターフランス菓子だよ!
そしてオーボンヴュータンにもキャレがあるらしいというのです。
出不精な私ですが、この機会に思い切って名店を訪ねてみました。

お店に入ってみると、やっぱり圧倒的に「フランスの菓子屋」!!
ただ、PUISSNACEみたいなギュウギュウの密度じゃなく、自然なかんじの空間取りでありとあらゆるお菓子がディスプレイされています。
休日でしたが行列することもなく快適にゆっくりお菓子を選ぶことができました。
この日、どうも店頭にシェフもいらしたみたいなんですが、私ちょっと人間の顔をよく見られない恥ずかしがりやなので、お菓子ばかり見てました。

そしていよいよ、オーボンヴュータンのキャレを食します。
やっぱりフィユタージュはしっかり焼きこまれてさくさく。
ヌガーは苦味が出るほどの焼き加減ではなく、キャラメルを思い起こさせる優しい味。
そしてコンフィチュールがフレッシュで美味いこと。もしかしてペパン(種)を後から除いてあるのかな?
フィユタージュとヌガーとコンフィチュール、全部の味がクリアで、身体に染みるような美味しさです。
来て良かった、食べて良かった、また絶対食べに来たい!って思いました。
この日食べそこなったミルフィーユもきっとめちゃくちゃ美味しいんだろうなぁ…

キャレ・アルザシアンのおかげでアルザスのお菓子の底力を身をもって知りました。
フランス郷土菓子、すごい!
そして世の中にはこんなパラダイスみたいな菓子屋があるんだ~って知ることが出来ました。
またあの濃ゆいぃぃ密度の空間に行きたいぃぃ。
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職業:
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趣味:
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自己紹介:
ついに製菓衛生師免許を取得しました!
凝り性のにゃんこラヴ。ときどき編物。「ミカエルの天秤」やってます。
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